PUKYONG

韓国語母語話者を対象としたピア・ラーニングの研究

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Alternative Title
Study of the peer learning for Korean learners
Abstract
本研究は韓国語母語話者を対象としたピア・ラーニングの研究である。対象は主に日本語を外国語として学ぶJFL環境(Japanese as Foreign Language)の大学生である。
研究の目的は大きく分けて3つある。①日本語教育におけるピア・ラーニングで主流となっているピア・レスポンス(作文教育)とピア・リーディング(読解教育)を取り入れた場合の活動の効果と問題点の分析。②学習者のピア・ラーニングに対するビリーフ調査。③ピア・ラーニングにおける教師の役割である。
第1章では研究の背景と研究目的を述べた上で本研究における研究課題を明確にする。第2章は先行研究である。協働学習の理論および日本語教育における協働学習の流れを概観し、本研究の課題と目的を整理する。第3章は協働で作文を推敲するピア・レスポンスの実践研究である。第4章は協働的な読解学習法の1つであるジグソー学習法を取り入れたピア・リーディングの実践研究である。第5章では第3章と第4章で試みた実践から特に問題点に焦点を当て、実際にどのような問題点があり、その原因は何なのかについて探っていく。
第6章と第7章では学習者のピア・ラーニングに対する意識調査からの考察を行う。第6章ではピア・レスポンスのビリーフ調査及び中国人学習者との比較を通して韓国人学習者の特徴を明らかにしていく。第7章では話し合いの言語、グループ編成、グループメンバーの質、 仲間と教師から学ぶことの違いに着目し、学習者の意識をビリーフ調査から分析する。
第8章と第9章はピア・ラーニングにおける教師の役割である。第8章では教師の役割を教師のイメージ調査から考える。第9章では協働学習の教師論における理論的なアプローチに加えて、教師の役割に関する学習者の意識の調査という2つのアプローチにより今後あるべき教師の役割を考察する。第10章では本研究の総合的考察を行う。
Author(s)
石塚健
Issued Date
2012
Awarded Date
2012. 2
Type
Dissertation
Publisher
부경대학교 일반대학원
URI
https://repository.pknu.ac.kr:8443/handle/2021.oak/9191
http://pknu.dcollection.net/jsp/common/DcLoOrgPer.jsp?sItemId=000001965695
Alternative Author(s)
Ishizuka, Ken
Affiliation
부경대학교
Department
대학원 일어일문학과
Advisor
손동주
Table Of Contents
第1章序論 1
1.1本研究の目的 1
1.2本研究の構成 5
第2章先行研究 8
1.ピア・ラーニングとは 8
1.1ピア・ラーニングの背景 8
1.2ピア・ラーニングの特徴 9
2.協働学習の用語の定義 10
3.協働学習の基本要素 12
3.1ジョンソン兄弟の五つの要素 12
3.2池田の五つの要素 15
4.協働学習を支える理論 16
4.1状況的学習論 16
4.2最近接発達領域 18
4.3学習者主体 19
5.多様な協働学習 20
5.1対話的問題提起学習 20
5.2LTD学習法 21
5.3バズ学習 22
5.4参加型学習 22
6.日本語教育における協働学習 23
6.1ピア・レスポンス 23
6.1.1ESLからピア・レスポンス 24
6.1.2ピア・レスポンスの利点と問題点 26
6.1.3日本語教育への応用と現在までの研究の動向 27
6.1.4ピア・レスポンス研究の三つの課題 30
6.2ピア・リーディング 31
6.3作文教育・読解教育以外の協働学習 33
6.4日本語教育における協働学習の課題 34
第3章 ピア・レスポンスの試み 37
1はじめに 37
2ピア・レスポンスにおける実践研究の動向 37
3.調査の概要 40
3.1授業の概要 40
3.2分析方法 42
4結果と考察 44
4.1要因の分類 44
4.2グループでうまく話し合いができたか 46
4.31回目と2回目ではどちらのグループがよかったか 48
4.43人グループと4人グループの場合 49
4.5ピア・レスポンスへの抵抗感・グループ継続期間 51
4.6話し合いの内容の質に関する質問への回答 52
4.75件法の質問項目に対する回答 53
5まとめ 55
第4章ピア・リーディングの試み 59
1.はじめに 59
2.ジグソー学習法 60
2.1ジグソー学習法とは 60
2.2日本語教育におけるジグソー学習法の実践 61
3.調査の概要 63
3.1授業の概要 63
3.2分析方法 65
4.結果と考察 65
4.1調査結果の概略 65
4.2分類項目(1)「新しさ」 66
4.3分類項目(2)「学習者」 67
4.4分類項目(3)「教材」 69
4.5分類項目(4)「授業運営」 70
4.6分類項目(5)「学習効果」 71
4.7分類項目(6)「自律性」 73
4.8分類項目(7)「他者の影響」 73
4.9分類項目(8)「楽しさ」 74
5.まとめ 74
第5章ピア・ラーニングの問題点を探る 78
1.はじめに 78
2.ピア・リーディングの問題点 79
3.調査の概要 81
3.1授業の概要 81
3.2分析方法 83
4.結果と考察 83
4.15件法による授業アンケート結果 83
4.2所感文の分析結果 84
4.3問題点の分析(1)「学習者」 88
4.4問題点の分析(2)「授業運営」 89
5.まとめ 94
第6章 学習者のビリーフⅠ 97
-中国人学習者との比較を中心に- 97
1.はじめに 97
2.ビリーフ調査の先行研究 98
3.調査の概要 99
3.1授業の概要 99
3.2分析方法 101
4.結果と考察 102
4.1仲間の作文を読むこと 103
4.2仲間に作文を読まれること 104
4.3仲間にコメントを言うこと 105
4.4仲間からのコメント 107
5.中国人学習者との比較 108
5.1仲間の作文を読むこと 108
5.2仲間に作文を読まれること 109
5.3仲間へのコメント 109
5.4仲間からのコメント 110
6.まとめ 111
第7章 学習者のビリーフⅡ 113
- 話し合いの言語およびグループに関して- 113
1.はじめに 113
2.使用言語・グループに関する先行研究 114
3調査の概要 116
3.1授業の概要 116
3.2分析方法 117
4.結果と考察 118
4.1話し合いの使用言語 118
4.1.1JFL環境の場合 118
4.1.2JSL環境の場合 121
4.2話し合いのグループ編成 122
4.2.1JFL環境の場合 122
4.2.2JSL環境の場合 124
4.3グループメンバー 125
4.4仲間から学ぶことと教師から学ぶことの違い 128
5.まとめ 130
第8章 日本語教師のイメージ調査 132
1はじめに 132
2教師のイメージ調査の先行研究 133
3調査の概要 138
4結果と考察 139
4.13校の結果 140
4.2先行研究との比較 141
4.2.1 上位3カテゴリー 141
4.2.2「教師の役割」の下位カテゴリー 142
4.2.3「教師の姿勢」の下位カテゴリー 144
4.2.4「教師の言動」の下位カテゴリー 145
4.2.5「その他」 145
4.2.5.1「その他」の下位カテゴリー「親密さ」 146
4.2.5.2「その他」の下位カテゴリー「日本の代表」 150
4.2.5.3「親密さ」「日本の代表」以外の回答 152
5.まとめ 152
第9章ピア・ラーニングにおける教師の役割 156
1.はじめに 156
2.理論的アプローチ 157
2.1協同学習における教師の役割 157
2.1.1ジョンソンらの主張 157
2.1.2ジェイコブズらの主張 159
2.1.3エリザベス=バークレイらの主張 160
2.2日本語教育における教師の役割 162
2.2.1学習者オートノミーの視点から 162
2.2.2状況的学習論の視点から 163
2.2.3学習者が期待する教師の役割 164
2.2.4成人教育における教師の役割 166
2.2.5アカデミックライティング指導の視点から 168
2.3ピア・レスポンスにおける教師の役割 169
2.3.1池田の主張 169
2.3.2黒田・松崎の主張 172
2.3.3アカデミック・ジャパニーズの視点から 174
2.3.4二つのファシリテーション 174
2.3.5コーチングとティーチング 176
2.4ピア・リーディングにおける教師の役割 177
2.4.1舘岡の主張 177
2.4.2ジグソーリーディングの実践から 178
3.教師の役割の意識調査 180
3.1調査の概要 180
3.2調査の結果と考察 181
3.2.1教師に必要な役割 181
3.2.2授業形態 184
4.考察 185
4.1新たな五つの役割 185
4.1.1学習システムの構築 186
4.1.2学習内容の理解への支援 189
4.1.3個人への対応 190
4.1.4問題への対処 195
4.1.5評価 195
5.まとめ 197
第10章結論 200
参考文献 211
参考資料 231
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Doctor
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